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 ストレスが引き金となって脂肪組織内で生物学的スイッチが入り、肥満を誘発する作用を米国の大学研究チームが動物実験で解明し、研究結果を医学専門誌Nature Medicine電子版で7月1日発表した。ストレスと肥満という現代社会の問題を医学的に説明し、脂肪を減らしたり増やしたりすることが可能となることで、肥満とメタボリックシンドロームの治療や、シワ取りや豊胸など形成外科的応用が期待されている。

 Nature Medicine誌電子版によると、研究を発表したのはジョージタウン大学医学部などの研究チーム。実験では、マウスを毎日寒さに1時間さらすか、より攻撃的な種類のマウスと10分間同じカゴに入れることで慢性的にストレスを与えると、腹部の脂肪組織内の交感神経から「ニューロペプチドY」(neuropeptide Y : NPY)という物質が放出されるとともにその「Y2受容体」を活性化することが分かった。マウスに高カロリー食を与えてストレスを与えなかったマウス群と比べると、2週間後にはストレスを与えたマウスは約2倍腹部の脂肪が増加し、3カ月後には肥満と高血圧・高コレステロールなどメタボリック症候群の症状を呈した。さらに、「Y2受容体」の働きを止める物質を投与すると、ストレスを与えられ高カロリー食を摂取しても、2週間後には脂肪が40-50%減少することが分かった。なお、動物実験による副作用は見られなかった。脂肪組織内の「Y2受容体」の働きを制御することで、脂肪を増減し、肥満とメタボリックシンドロームの治療に新たな道を開くと結論付けている。
 Washington Post紙2日付によると、研究を主導したジョージタウン大学医学部のZofia Zukowska教授は、「我々は哺乳動物が脂肪を増やす自然のメカニズムを解明したと思う。この過程を逆転させることが最も自然なことだ。脂肪が溶けてしまうなんて、信じられないくらいだ」と述べ、この方法が脂肪吸引にも匹敵しうると指摘した。科学者の中には、ヒトでも同様なシステムが働くか、「ニューロペプチドY」と「Y2受容体」をブロックしたり刺激したりすることが安全かどうか実証するための研究がもっと必要だとの慎重論もある。同研究チームは、既に特許を申請して製薬会社とライセンスに関する協議を始めていて、ヒトへの臨床実験は2年以内に始まる予定だという。

出典:エウレカ



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